法政大学国際文化学部

情報リテラシーI,II

担当 重定 如彦

2006424

 

5回 Windowsの基本操作

1.      Explorerの基本操作(その2)

·          フォルダやファイルのプロパティ

フォルダやファイルの詳しい情報は、explorerの左の詳細部分に表示されますが、フォルダやファイル上のアイコンの上でマウスのメニューボタンでメニューを開き、「プロパティ」を選択することでさらに詳細な情報を表示したパネルを表示することができます。

ファイルの場合は、ファイルの種類、ダブルクリックした時に実行されるプログラム、ファイルが格納されている場所(パス)、ファイルのサイズ、ファイルの作成日時などの情報が表示されます。このなかでファイルのサイズは以前の授業で説明した「バイト」と呼ばれる単位で表示されます。また、プログラムの右にある変更ボタンをクリックすることで、ダブルクリックした時に実行するプログラムを変更することができます。

フォルダの場合はフォルダが格納されている場所(パス)、フォルダ内に格納されているファイルの総サイズ、フォルダの作成日時などの情報が表示されます。

マイコンピュータ内のドライブのプロパティを表示した場合は、ドライブの容量が表示されます。使用領域がそのドライブ内に格納されているファイルやフォルダのサイズの合計を表し、空き領域が使用できるドライブの空き容量を示しています。空き領域が少なくなってきた場合はいらないファイルを削除すると良いでしょう。

·          アイコンの表示形式の変更

アイコンにはいくつかの表示形式があります。アイコンの表示形式を変更するには、標準のボタンの中にある「表示」ボタンをクリックして表示されるメニュー(メニューの「表示」、又はマウスのメニューボタンで表示されるメニューの「表示」の中のサブメニューでも良い)で行います。表示形式には以下のものがあります。

縮小版

アイコンの絵の部分にファイルの内容が縮小表示される

並べて表示

アイコンが大きく表示される

アイコン

アイコンが「並べて表示」より隙間をつめて表示される

一覧

アイコンの絵が小さくなりさらにつめて表示される

詳細

アイコンにファイルサイズなどの詳細情報が表示される

さらに詳細にアイコンの表示形式を設定するにはメニューの「ツール」「フォルダオプション」を実行します。例えばファイルの拡張子を表示するには、フォルダオプションのパネル内の「表示」ボタンを押して「詳細設定」の中から「登録されている拡張子は表示しない」の部分をクリックしてチェックをはずしてOKボタンを押します。

·          アイコンの整理

 フォルダ内にはいくつでもフォルダやファイルを格納することができますが、その数が多くなるとごちゃこちゃしてわかりにくくなりがちです。そこで、Explorerではフォルダやファイルの位置を整理する方法が用意されています。

 アイコンの整理を行うにはメニューの「表示」内の「アイコンの整列」(又はマウスのメニューボタンで表示されるメニューの「アイコンの整列」)を選択し、その中から整理の方法を選択します。整理の方法には「名前」、「サイズ」、「種類」、「更新日時」の4種類があり、指定した順番でExplorer内のアイコンが自動的に整列されます。この中の「種類順」はファイルの拡張子によって整列させることを意味します。このように特定の方法でものを整列させることを「ソート(sort)」すると呼びます。

また、「アイコンの整列」のサブメニューの「アイコンの自動整列」を選択状態にすると(左にチェックマークが表示されます)、アイコンを移動した場合自動的にアイコンが左に詰められて等間隔に並んで整理されるようになります。「等間隔に整列」を選択状態にすると、左に詰められることはありませんが、アイコンが画面上の目に見えないグリッドと呼ばれる一定の幅で区切られた正方形の中に納まるような位置に整列されます。

注:表示形式で「一覧」又は「詳細」を選んだ場合は「アイコンの自動整列」と「等間隔に整列」は無効となります。また、「詳細」を選択した場合のみ、「名前」や「サイズ」などのボタンを押すことでその内容でファイルがソートすることが可能です。

·          エクスプローラバー

標準のボタンにある「フォルダ」ボタンをクリックするか、メニューの「表示」「エクスプローラバー」「フォルダ」を実行することで、ウィンドウの左の部分エクスプローラバーを表示することができます。エクスプローラバーには、デスクトップやマイコンピュータなどから辿ることができるファイルの構造がグラフィックで表示されます。

フォルダの左に正方形で囲まれた十字マークが表示されている場合、そのマークをクリックすることで、そのフォルダ内に格納されているフォルダ(ファイルは表示されません)を表示することができます。この操作を行うと正方形内のマークがマークに変化し、このマークをクリックすることで、そのフォルダ内に格納されているフォルダの表示を消すことができます。

 こうして表示されたフォルダの一覧のなかから表示したいフォルダをクリックすることで、ウィンドウの右側の内容が指定したフォルダの内容に変更されます。

 エクスプローラバーを消去するにはエクスプローラバーの中の×ボタンを押します。

·          ファイルやフォルダの検索

ファイルやフォルダの場所がわからない場合は、標準のボタン内の「検索」ボタンをクリックして検索を行うことが出来ます。ボタンをクリックするとexplorerの左部分に検索コンパニオンが表示されるので、そこに書かれているガイドに従って検索を行います。

例えば「sample.txt」という名前のファイルを検索するには、「ファイルとフォルダすべて」をクリックし、ファイル名のすべてまたは一部に「sample.txt」と入力し検索ボタンをクリックすると検索が開始され、右に検索結果が表示されます。

2.      ファイルのショートカット (shortcut)

 ファイルを開く場合、ファイルが格納されているフォルダを開いてアイコンダブルクリックする方法では、ファイルが階層構造の深い位置(ドライブから遠い場所)に存在していた場合操作が大変です。そこで、Windowsでは、「ショートカット」と呼ばれる機能を用意しています。日常生活で使われるものに例えるとショートカットはビデオデッキなどのリモコンのボタンのようなものです。リモコンのボタンを押せば、ビデオデッキの本体まで移動しなくてもビデオデッキを操作することができるように、デスクトップ上などに良く使うファイルのショートカットを作っておけば、ファイル本体が格納されている場所へ移動しなくてもすぐにそのファイルを開くことができるようになります。

ショートカット(shortcut 日本語で近道の意)は特定のファイルを指すもので、ファイルと同様にアイコンの形で画面に表示され、以下のような特徴をもっています。

·           ダブルクリック操作でショートカットが指すファイルを実行可能。

·           一つのファイルに対してショートカットをいくつでもつくることができる。

·           ショートカットのアイコンには、通常のファイルと区別するために、アイコンの左下に正方形の中に黒い矢印が表示されたマークが表示される。

·           ショートカットはファイルのコピーとは異なり、ショートカットの本体となるファイルを参照しているだけである。従ってショートカットをいくつ作っても、本体のファイルがコピーされるわけではない。

·           ショートカットを削除しても本体のファイルが消えることはないが、逆に本体のファイルを削除してしまうとそのショートカットは利用できなくなる。

·           ショートカットには本体のファイルとは別の名前をつけることができる。またショートカットには拡張子は必要ない。

·           ショートカットの本体のファイルはプロパティを開き、「ショートカット」ボタンを押して表示される「リンク先」を見ることで調べることができる。

ショートカットを作成するには、作成したいファイル又はフォルダのアイコンの上にマウスカーソルを移動し、メニューボタンで表示されるメニューのなかから、「ショートカットの作成」を選択するか、作成したいファイル又はフォルダのアイコンをドラッグし、ShiftキーとCtrlキーを同時に押しながらマウスの操作ボタンをリリースします。

例えば、教室のコンピュータのデスクトップ上にあるアイコンはすべてWindowsにインストールされたアプリケーションのショートカットです。

3.      Windowsアプリケーションの基本操作(その2

·          クリップボードとカットアンドペースト

前回ドラッグ操作でファイルを移動する方法(補足:ファイルなどをドラッグして他のウィンドウ上でリリースする操作のことをドラッグアンドドロップと呼びます)について説明しましたが、この方法では移動元と移動先のウィンドウを2つ同時に開いておく必要があり、大きなウィンドウを開いている場合などでは操作が困難です。そこでWindowsでは、アプリケーション間でファイル、文章、画像などのデータのやりとりを行う為に、「クリップボード」と呼ばれる入れ物が用意されています。クリップボードはWindowsの画面上には通常表示されないので、その中身を普段は目で見ることはできませんが、ファイルだけでなく文章、画像、音声など様々なデータを扱うことが可能です。

クリップボードを使ってアプリケーション間でデータをやりとりするには、以下の手順で行って下さい。

1.         やりとりするデータを選択状態にする。

2.         メニューの「編集」(又はメニューボタンを押して表示されるメニュー)内の「切り取り」又は「コピー」を選択する。この作業を行うことで、選択したデータがクリップボードに入ります。「切り取り」は選択したデータがアプリケーションから削除されますが、「コピーは」削除されないという違いがあります。

3.         データの受け取り先のアプリケーションのウィンドウをアクティブにし、ウィンドウメニューの「編集」(又はメニューボタンを押して表示されるメニュー)内の「貼り付け」を選択する。この作業を行うことで、クリップボードに入っているデータがウィンドウ上にコピーされます。コピーされる場所はアプリケーションによって異なりますが、文字を扱うアプリケーションの場合は、文字カーソルの位置にコピーされます。

このようにクリップボードを使い、データを切り取って(カット)貼り付ける(ペースト)ことによってデータをアプリケーション間で移動することを、「カットアンドペースト」と呼びます。Windowsではほぼすべてのアプリケーションがこのカットアンドペーストに対応しており、クリップボードには任意のデータを入れる事ができます。

ただし、クリップボードを使ってアプリケーションへデータを貼り付ける場合は、貼り付けるアプリケーションが操作できるデータしか貼り付けることはできません。例えば、メモ帳は文章データしか扱うことはできませんので、Explorerでファイルをクリップボードにコピーしても、そのデータをメモ帳に貼り付けることはできません。

·          操作の取り消し

コンピュータには操作ミスはつきものです。例えば、カットアンドペーストで間違った部分を移動したり、なにかを行おうとしてとった操作が思わぬ結果になってしまいやりなおしたくなることはめずらしくありません。そのような場合に対処する為に多くのWindowsアプリケーションでは、ユーザが行った操作を取り消すことができます。

取り消し操作を行うには、メニューの「編集」「元に戻す」を選択して下さい。これによってそのウィンドウ内で行ったひとつ前の編集作業を取り消すことができます。アプリケーションによっては、「元に戻す」を行った場合にどのような操作が取り消されるかをメニューの「元に戻す」の右側に表示する場合もあります。

どのような操作を取り消すことができるかはアプリケーションによって異なります。例えばExplorerでは、ファイルのコピーやファイル名の変更を取り消すことはできますが、ウィンドウ内でのファイルのアイコンの位置の移動を取り消すことはできません。

また、アプリケーションによっては、過去のユーザの操作を複数個覚えていて、操作を複数回取り消すことができるものもあります。

·          ファイルの新規作成

メモ帳など、データを編集するアプリケーションでは、メニュー操作によって新しくファイルを作成することができます。ファイルを作成するには、「ファイル」メニューの「新規作成」を選択します。すると新しいファイルが作成され、そのファイルを編集するためのウィンドウが開きます。

新しいファイルの名前は自動的につけられます(例えばメモ帳の場合「無題」とつけられます)。ファイル名を変更するには、次の「データの保存」という操作を行います。

また、この方法で作成されたファイルは、「データの保存」という操作を行わない限り実際にディスクに保存されないので注意して下さい。

·          データの保存

メモ帳などのアプリケーションで作成したり、編集したデータは、「データの保存」という作業を行わない限り、ディスクに保存されません。これはアプリケーションが編集中のデータは「ディスク」ではなく、「メモリ」に格納されているためです。例えばメモ帳で文章を入力した場合、「データの保存」を行わずにコンピュータの電源を切ってしまうとそのデータはすべて消えてしまいます。

作成したデータをディスクに保存するにはメニューの「ファイル」「上書き保存」又は「名前を付けて保存」を行います。上書き保存を選択した場合は、すでに編集中のデータを格納するファイルが存在する場合は、そのファイルに上書きされます。

「名前を付けて保存」を選択した場合は、編集中のデータを新しいファイルに保存する為のパネルが表示されます(次図参照)。

新規フォルダの作成ボタン

 

ヘルプボタン

 
 


フォルダの中身

 

このパネルの多くの機能はexplorerと共通しています。例えば、「保存する場所」はexplorerの「アドレス」に、その右にある「戻る」、「上へ」、「表示」ボタンはexplorerの標準のボタンにあるそれぞれのボタンに、左のボタンの一部はexplorerの左の「その他」の部分にそれぞれ対応しています。

次に、残りのexplorerにない部分について説明します。

Ø         新規フォルダの作成ボタン
 新しいフォルダを作成するためのボタンです。

Ø         ヘルプボタン
 ヘルプ機能を利用するためのボタンで、このボタンをクリックするとマウスカーソルの右に「?」マークが表示されます。この状態で、このパネルのボタンなどをクリックすると説明が表示されるようになっています。

Ø         フォルダの中身
 フォルダの中身部分は基本的にはexplorerと同じですが、この部分にはフォルダ内の全てのファイルが表示されない場合があります(注:フォルダは基本的に全て表示されます)。どの種類のファイルが表示されるかは、後述の「ファイルの種類」と書かれている部分で決まります。

 

Ø         ファイル名
 保存するファイルの名前を入力する場所です。

Ø         ファイルの種類
 フォルダの中身部分に表示するファイルの種類と、ファイルを保存したときのファイルのデータ形式を選択するためのメニューボタンです。フォルダの中身には、()の中に *.拡張子 という形で記述されている種類の拡張子のファイルのみが表示されます。この部分は特に設定を行わなければ、そのアプリケーションが標準的に扱う種類のデータファイルに対応する拡張子が選択されるようになっており、それによってそのアプリケーションと無関係なファイルが表示されないようになっています。フォルダの中身に全てのファイルを表示したい場合はこの部分に「すべてのファイル」を選択して下さい。
 複数の形式でデータを保存することができるアプリケーションの場合は、ファイルを保存した時にファイルの種類で選択した形式でデータが保存されます

Ø         文字コード
 文章を扱うアプリケーションの場合に表示され、ここで保存する文章の文字コードを選択することができます。

Ø         保存とキャンセル
 保存ボタンをクリックすると、「保存する場所」で指定したフォルダに、「ファイル名」で指定したファイル名で、「ファイルの種類」で指定したデータ形式でファイルが保存されます。指定したフォルダにすでに同じファイルが存在する場合は「上書きしますか?」という確認パネルが表示されるので、上書きしても良い場合は「はい」をクリックして下さい。なお、上書きすると元のファイルの内容は上書きされて消えてしまうので注意が必要です。
 キャンセルボタンをクリックすると保存作業を中止します。

「名前を付けて保存」のパネルでファイルを保存する場合、一般にファイル名の拡張子を省略することができます。拡張子を省略した場合、保存したファイルのファイル名には自動的に「ファイルの種類」の右に書かれている拡張子がつけられます。

·          終了時の保存の確認

ファイルの内容を編集した後に、ディスクにデータを保存せずにアプリケーションを終了しようとした場合、「ファイル○○野内容は変更されています。保存しますか?」という警告のパネルが表示されます。ここで、「はい」を選択するとアプリケーションを終了する前に、ファイルをディスクに上書き保存することができます。

·          ファイルのオープン

既に作成されたファイルを現在実行しているアプリケーションで編集するには「ファイル」メニューの「開く」を選択します。この作業を「ファイルを開く(オープン)する」と呼びます。メニューを選択するとファイルの保存の場合と同じようなパネル(操作方法は「保存」と「開く」ボタン以外はほぼ同じです)が表示されるので、その中から開きたいファイルのアイコンを選択して「開く」ボタンを押してください。すると現在のウィンドウの内容が破棄され、指定したファイルの内容と置き換わります。なお、アプリケーションによっては、現在のウィンドウの内容が破棄されず、新しいウィンドウが作られるものもあります。

·          印刷

アプリケーションで編集した内容をプリンタ用紙に印刷するには、「ファイル」メニューの「印刷」を選択して下さい。アプリケーションによってはその後、印刷の設定を行うパネルが表示されるので、設定を行ってから「印刷」ボタンを押すと印刷が開始されます。なお、印刷を行う前に必ず、プリンタの電源を入れ、プリンタにプリンタ用紙が入っていることを確認して下さい。

注意:演習室のコンピュータは2台で一つのプリンタを共有しており、プリンタのそばにある切り替えスイッチを使って切り替えを行います。印刷を行う際には隣の人にこれから印刷することを伝えて、切り替えスイッチを自分の側に切り替えてから印刷して下さい。また同時に印刷したい場合は話し合って順番を決めて順番に印刷して下さい。

また、学生のプリンタ用紙の濫用が問題となっています。就職活動や課題などで大学のプリンタ用紙を使うのはかまいませんが、趣味のデータを大量に何十枚もプリントするようなことは決して行わないで下さい(1回で3枚程度を目安にして下さい)。

4.      操作のショートカット

Windowsでは、メニューやファイルを画像で表示し、それをマウスで操作するというグラフィカルユーザインタフェース(Graphical User InterfaceGUIを採用しています。GUIは操作がわかりやすいという点では便利なのですが、操作を行う為にはマウスを使ってボタンの上にマウスカーソルを移動する必要があるため、操作に手間がかかるという欠点があります。そこで、Windowsでは、キーボードですばやくいろいろな操作を行うことができるようになっています。これをキーボードによる操作の「ショートカット」と呼びます(いずれも近道という意味ですが、ファイルのショートカットとは指すものが違いますので混同しないで下さい)。ショートカットには主にALTキーを使うものとCtrlキーを使うものとファンクションキーを使うものの3種類があります。

·          ALTキーによるショートカット

Windowsのメニューはメニューの名前の右に括弧が表示されその中にアルファベット1文字が表示されています。これは、ALTキーを押しながらそのアルファベットのキーを押すことでそのメニューをクリックした場合と同じ操作が行われる事を意味します。例えば「ファイル」というメニューの右には(F)とかかれていますので、ALTキーを押しながらFキーを押すと「ファイル」メニューの一覧が表示されます。こうして表示されたメニューの中の項目にも同様に括弧の中にアルファベットが表示されており、同じ操作で項目を選択することができます。例えばメモ帳で上書き保存を行いたい場合は、ALT FALT Sの順で操作を行います。

補足:ALTalternation(オルタネーション)の略で、正式にはオルトキーと呼ぶのが正しいのですが、世間ではアルトキーという呼び方のほうが定着しているようです。

·          CTRLキーによるショートカット

ALTキーによるショートカットでは多くの場合最低2回以上操作を行う必要があります。それに対してCTRLキーによるショートカットは一回のキー操作でアプリケーションの機能を実行します。メニューの項目の一番右にCTRL+○(○はアルファベット1文字)と書かれているものは、CTRLキーを押しながら○のアルファベットを押すとそのメニューの操作が行われることを意味します。代表的なショートカットキーには以下のようなものがあり、これらのショートカットはほぼすべてのWindowsアプリケーションで共通して使うことができます。覚えると操作が楽になる(例えばカットアンドペーストはCtrl XCtrl Vで行える)のでぜひ活用することをお勧めします。

操作

意味

Ctrl N

ファイルの新規作成

Ctrl O

ファイルのオープン

Ctrl S

ファイルの上書き保存

Ctrl X

クリップボードへ切り取り

Ctrl C

クリップボードへコピー

Ctrl V

クリップボードから貼り付け

Ctrl Z

操作の取り消し

その他のショートカットはアプリケーション毎に異なっています。ショートカットを覚えると操作が楽になりますが、すべてのショートカットを無理に覚える必要はありません。自分が良く使う機能のショートカットをまず覚え、その他のショートカットは必要に応じて覚えていけば良いでしょう。

·          ファンクションキーによるショートカット

 アプリケーションによってはファンクションキーに機能を割り当てているものも存在します。どのファンクションキーがどの機能に対応するかはCtrlキーによるショートカットと同様にメニューに記述されているのでそちらを見て下さい。また、ファンクションキーではありませんが、削除操作は一般的にDelete」キーがショートカットになっています。

 

 

 

 

5.      トラブルの対処

 コンピュータは機械なので、様々なトラブルが発生する場合があります。ここではトラブルが発生した場合の対処法について説明します。

·          ブルー画面や画面が固まった場合の対処

コンピュータは機械ですので、様々な原因で動作がおかしくなる場合があります。Windowsの場合、代表的な例として、画面が真っ青になり、操作できなくなるという症状があります。このような画面を一般に「ブルー画面」と呼びます。

また、ブルー画面にはならないのですが、ウィンドウに対して一切の操作を受け付けなくなる場合があります(このような状態はアプリケーションが固まった、もしくは凍ったと一般に呼ばれています)。これらの症状が起きた場合は次の操作を行って下さい。

1.         CtrlキーとAltキーとDelキーを順番に同時に押す(ログイン時に行う操作と同じです)。すると、Windowsタスクマネージャというパネルが表示されます。

2.         パネル内の「アプリケーション」と書かれた部分をクリックする。するとパネル内の「タスク」と書かれた下に、現在実行中のアプリケーションの一覧が表示され、「状態」の下にそれぞれのアプリケーションの状態が表示されます。この中で状態が「実行中」と書かれているアプリケーションは正常に動作していることを表します。状態が「応答なし」と書かれているアプリケーションは何らかのトラブルが発生していること表します。

3.         「応答なし」というアプリケーションが存在した場合は、そのアプリケーションのアイコンを選択して、「タスクの終了」というボタンを押してください。これで、そのアプリケーションを強制終了させることができます。

もしこの操作を行ってもコンピュータの状態が復帰しなかった場合は、パネルのメニューの「シャットダウン」「再起動」を選択しコンピュータを再起動して下さい。

CtrlAltDelキーを押しても全く反応しない場合はどうしようもないので、電源を直接切って下さい。最初の授業でシャットダウンをしないとコンピュータが正常動作しなくなる可能性があると述べましたが、最近のコンピュータは頑丈につくられているので、電源をいきなり切ってもそうそう壊れることはありません。本当にどうしようもなくなったら最終手段として電源を切って立ち上げなおしましょう。

·          故障への対処

電源を入れてもコンピュータが起動しない場合は、まず「フロッピーディスク」が挿入されているかどうかをチェックして下さい。もしフロッピーディスクが挿入されていないのに、コンピュータが起動しない場合は、近くの係員か4Fの情報センターに問い合わせて下さい。もし家のコンピュータが動作しなくなった場合は、詳しい友人に聞くか、コンピュータのメーカや購入した店のサポートセンターに問い合わせてみましょう。いずれの場合も問い合わせを行う場合には落ち着いて、コンピュータが動作しなくなった時の状況(どんな操作をしたら動作しなくなったかなどを)を詳しく整理してから(店に問い合わせる場合はメモするとよいでしょう)問い合わせることをお勧めします。

実際によくある話ですが、慌ててコンピュータが動かなくなったから直してくれとだけ言ってサポートセンターの人を問い詰める人がいますが、コンピュータの専門家でも、状況がわからなければ直しようがありません。故障した場合に限らす、コンピュータのことを他人に聞く場合は、あらかじめ状況を詳しくまとめてから聞くくせをつけておくことをおすすめします。

·          ヘルプ機能の活用

コンピュータを使っていて、アプリケーションの操作がわからなくなった場合いちいち分厚い紙のマニュアルを読むのは大変です。そこで、ほとんどのWindowsアプリケーションには操作方法を電子的に保存しており、アプリケーションを実行しながら操作方法を調べることができます。これを「ヘルプ機能」と呼びます。ヘルプ機能を利用するには、メニューの「ヘルプ」内の項目(名前はアプリケーションによって異なる)を選択します。ヘルプ機能はアプリケーション毎に操作方法が異なっていますが、大抵のヘルプ機能はキーワードによる機能の検索方法が用意されており、キーワードの部分に知りたいことを入力して検索ボタンを押すと入力したキーワードに関係する情報の一覧が表示されるようになっています。

アプリケーションによっては、もっと高度なヘルプ機能を持つものもありますが、使い方は大体共通していますので、そのようなヘルプ機能を持つアプリケーションの場合でも恐れずにヘルプ機能を活用して下さい。

6.      Gドライブの使用上の注意

 Gドライブを利用する場合は、ファイル名に日本語などの全角文字を使用しないようにして下さい。日本語名を使用した場合、最悪の場合、Gドライブを開けなくなってしまう可能性があります。もしそうなってしまった場合は情報センターに問い合わせて下さい。

7.      課題

以下の操作を行い、印刷した紙を次回の授業で提出しなさい。

·           Gドライブに「literacy」という名前のフォルダを作る。

·           作ったフォルダに「kadai.txt」という名前のファイルを作る。

·           作ったファイルの最初に

「授業の日にちと時間」

「授業名」

「学部、学年、学籍番号」

「氏名」

の順で1行ずつ書く。

·           その次の行からこのプリントの1ページ目の「フォルダやファイルのプロパティ」の部分を入力する。

·           できた文章をディスクに保存し、A4の紙に印刷し、次回の授業で提出する。

·           なお、このレポートには表紙は必要ありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

質問のメールなどは、 sigesada@edu.i.hosei.ac.jp までお願いします。

授業の資料の最新版は http://www.edu.i.hosei.ac.jp/~sigesada/ にあります。