法政大学市ヶ谷基礎科目
情報処理演習I
担当 重定 如彦
2003年6月18日
第8回 World Wide Web(WWW)
1. WWWとハイパーテキスト
WWWは電子メールと並ぶインターネットの代表的なシステムで、インターネットブームの火付け役となったシステムと言えるでしょう。WWWはハイパーテキストと呼ばれる方式に基づいた情報提供システムであり、WWWによって世界中のインターネットに繋がっているコンピュータに格納されたデータを「ブラウザ」というアプリケーションを使って簡単な操作で見ることができます。WWWのWebはコンピュータネットワークが蜘蛛の巣のように張り巡らされていることから名づけられました。
WWWにはW3(ダブルュースリー)、WWW(ダブルダブルダブリュー)、Web(ウェブ)など様々な呼び方があります。時々、WWWのことを「インターネット」と呼んだり、「ブラウザ」と呼ぶ方がいますが、WWWはインターネットの応用システムの一つにすぎません。また、ブラウザはWWWの情報を見るためのアプリケーションの名前ですので、これらの呼び方は実は誤用です。しかしこれらの誤用はインターネットのシステムやアプリケーションのなかで、WWWとブラウザが人々に与えたインパクトの大きさを物語っているといえるのではないでしょうか。
ハイパーテキストは、テキスト同士を「リンク」と呼ばれるものによって結びつけることができるテキストデータのことです。従来の紙などに書かれたテキストでは、文章中に書かれている参考文献を参照するためには図書館などで文献を調べる必要がありましたが、ハイパーテキストでは他のテキストを参照する部分がリンクという形(通常下線付きの青色の文字で表示されます)で表示され、リンクの部分をマウスでクリックするだけで、インターネットから参照する文章をとってきて画面に表示することができます。このように、ハイパーテキストは「テキストとテキストをインターネットを通じて簡単な操作でリアルタイムに結び付ける」という通常の紙のテキストにはない画期的な能力をもつために、ハイパーなテキストと名づけられました。
WWW上のハイパーテキストで書かれたデータを表示するアプリケーションのことを「ウェブブラウザ」または単に「ブラウザ」と呼びます。代表的なウェブブラウザにはNetscapeとInternet Explorer(通称IE)がありますが、これ以外にも様々なブラウザが存在します。この授業ではWindowsに標準的についてくるIEの使い方について説明しますが、どのブラウザも基本的な操作方法はほとんど同じです。多くのウェブブラウザはインターネットから無料で手に入れることができるで、自分が使うブラウザは自分が使いやすいと思ったものを使えば良いでしょう。
2. WWWの仕組み
·
URI
ブラウザの使い方を説明する前にWWWの簡単な仕組みについて説明します。WWWを使って見ることができる情報はウェブサーバ(又はHTTPサーバ)と呼ばれるコンピュータのディスクの中に格納されており、ブラウザでURI(Universal Resource Identifiers)又はURL(Universal Resource Locater)と呼ばれる情報が格納されている住所を指定することで、ブラウザに見たい情報を表示させることができます。URIを指定してブラウザに表示した情報のことをウェブページ(又は単にページ)と呼びます。
URIは以下のような形で記述します。
プロトコル名://ウェブサーバのホスト名/ファイルのパス名
多くの場合、プロトコル名のところには、WWWの標準的なデータ転送プロトコルであるHTTP(HyperText Transfer Protocol)を書きます。また、ウェブサーバ内に格納されている情報は一般にコンピュータのハードディスク上にファイルの形で格納されており、ファイルのパス名を指定することで閲覧したいウェブページを指定します。
例えば法政大学のウェブサーバのドメイン名は
www.hosei.ac.jp 、ウェブページの入り口に相当するウェブページのファイルのパスは index.html
なので、
http://www.hosei.ac.jp/index.html
とウェブブラウザに指定することで法政大学のウェブページを表示することができます。ドメイン名の部分にはIPアドレスを書くこともできます。例えばwww.hosei.ac.jpのIPアドレスは133.25.252.13ですので、以下のように書くこともできます。
http://133.25.252.13/index.html
ブラウザにURIを指定してウェブページを表示させるには、ブラウザのツールバーの「アドレス」の右の部分にURIを入力してエンターキーを押します。なお、URIは必ず半角の英数字で入力する決まりになっているので注意して下さい。
参考:nslookup というコマンドを使ってドメイン名に対応するIPアドレスを調べる方法があります。これを行うには、「スタート」→「プログラム」→「コマンドプロンプト」を実行し、表示されるウィンドウに以下のようなコマンドを入力します。
nslookup ドメイン名
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WWWサーバとDNSサーバ
先ほども述べましたが、WWW上のデータはウェブサーバと呼ばれるインターネットに接続されたコンピュータに格納されています。ウェブブラウザにURIを入力すると、ウェブブラウザはURIのドメイン名で指定されたウェブサーバをインターネット上から探し、パス名で指定したファイルを送ってくれるように要求します。このときに使われる標準的なプロトコルがURIの最初の部分に記述するHTTPです。
ところで、インターネットには世界中のコンピュータが繋がっており、それぞれのコンピュータにはIPアドレス(ドメイン名)で名前が付けられていると以前の授業で述べましたが、どのようにしてIPアドレスをから目的のコンピュータの場所を探すのでしょうか?実はインターネットではDNS(Domain
Name Server)サーバと呼ばれるコンピュータがIPアドレスとそのIPアドレスに対応するコンピュータの所在を管理しています。このDNSサーバと呼ばれるコンピュータは1つではなく、世界中のあちこちに存在しており、それぞれのDNSサーバは自分の担当する(自分の近くに存在する)コンピュータのIPアドレスの情報だけを管理しています。何故このようになっているかというと、もし世界にDNSサーバがたった一つしかなく、すべてのコンピュータのIPアドレスを管理したとすると、そのDNSサーバに世界中のコンピュータ(現在インターネットには数億台以上のコンピュータがつながっています!)から問い合わせが同時に殺到し、処理しきれなくなってしまいます。また、一つしかないDNSサーバが故障してしまうと世界中のコンピュータがインターネットを利用できなくなってしまいます。そこでDNSサーバは「分散処理システム」として実現されています。
ウェブブラウザにURIを指定すると、まずブラウザは最寄のDNSサーバにURIで指定されているドメイン名のコンピュータの所在を尋ねます。もしそのDNSサーバが所在を知らなかった場合は、そのDNSサーバの近くにあるDNSサーバに聞きにいきます。このように、DNSサーバは目当てのドメイン名のコンピュータの所在がわかるまで、近くのDNSサーバに伝言ゲームのような形で聞いてゆきます。人間の場合伝言ゲームを行うと途中で情報が入れ替わったりする危険がありますが、コンピュータ同士の場合そのようなことはありませんので、目的のコンピュータがインターネットに繋がっている限りいつかは所在がわかるという仕組みになっています。
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HTML
WWW上に置かれている大半の情報はHTML(HyperText Markup Language)と呼ばれている言語で記述されています。HTMLはその名のとおりハイパーテキストデータを記述するための言語で、文章の中にリンクを埋め込んだり、表や図形などのマルチメディアデータを埋め込むことができます。HTMLはメモ帳などを使って誰でも気軽に書くことができるために爆発的に普及し、WWWの標準的な記述言語となっています。HTMLの詳しい書き方については後の授業で詳しく行う予定です。
3. ウェブブラウザ(IE)の基本的な使い方
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IEの実行
IEを実行するには「スタートメニュー」→「インターネット」を実行します。
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画面構成
IEのウィンドウは「タイトルバー」、「メニュー」、「操作ボタン」、「アドレスバー」、「本体」、「ステータスバー」(ウィンドウの一番下の部分)の6つの部分から成っています。IEの画面は以前に説明したExplorerとそっくりですが、実はWindows
XPではIEとExplorerは統合されており両者は同じソフトです。従ってIEを使ってWWW上のウェブページと自分のコンピュータのファイルの両方を扱うことができ、その際のボタンなどの操作方法の多くはファイルを操作する場合と共通します。
本体の部分にアドレスバーに書かれたURIのウェブページの内容が表示されます。本体には文字、画像、フォーム(後述)などが表示され、リンクは一般に文章の場合は下線が引かれた文字の文章、画像は枠で囲まれた画像として表示されます。
また、ウェブページにはそれぞれタイトルをつける慣習になっており、そのタイトルがタイトルバーに表示されます。
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URIの指定方法
見たいウェブページを表示するには、アドレスバーの中にURIを入力し、エンターキーを押します。ネットワーク回線の使用状況や、ウェブページのサイズによってはしばらく時間がかかりますので何度もエンターキーを押したりせずに待ってください。
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リンク操作
リンクは別のウェブページを指しており、リンクの上にマウスカーソルを移動させて、操作ボタンをクリックすることで、本体部分の表示をリンクが指すページの内容に移動することができます。リンクは文字だけではなく、画像がリンクになっている場合もあります。文字のリンクは一般に青色の文字で下線が表示されているのでどこがリンクかわかりやすいのですが、画像のリンクはぱっとみただけではその画像がリンクであるかどうかわかりにくい場合があります。文字や画像がリンクであるかどうかを見分けるには、その文字や画像の上にマウスカーソルを移動させマウスカーソルの形を見て下さい。マウスカーソルの形が人差し指を立てた形状になっている場合はその下に表示されているものがリンクであることを表します。また、その時にウィンドウ下のステータスバーにリンクが指すウェブページのURIが表示されます。
また、リンクの文字が青ではなく、紫色で表示されることがありますが、それはそのリンクを最近ウェブブラウザで見たことがあるということを意味します。なお、このリンクの文字の色はウェブページのHTMLを書き換えることで簡単に変更することができるので、リンクの文字色が必ずしも青や紫色でない場合があります。
ウェブページを見てその中のリンクをクリックするという操作を繰り返すことで、簡単に世界中のコンピュータに格納されているウェブページを閲覧することが可能です。このように、クリックするだけで世界中のウェブページを次々と移動する様子が、サーフィンに似ていることから、ウェブブラウザであちこちのウェブページを見ることをウェブサーフィンすると呼びます。
·
操作ボタン
操作ボタンについてよく使われるものについて解説します。
Ø
戻る
本体部分の表示内容を一つ前に見たウェブページの内容に戻します。
Ø
進む
以前に戻る操作を行ったことがある場合、本体部分の表示を一つ先に進めます。
Ø
中止
ウェブページの読み込みを中断します。ネットワーク回線が重くてなかなかページが表示されない時などで、読み込みを中断したい時に使います。
Ø
更新
現在表示されているウェブページの内容を更新します。ウェブページによっては定期的に内容が更新されるものもありますので最新の情報を見たい場合や、中止ボタンで読み込みを中断したページを再び読み込みたい場合などに使います。
Ø
ホーム
ウェブブラウザを最初に立ち上げたときに表示されるウェブページのことをホームページと呼びます。ホームボタンを押すと本体部分にホームページの内容が表示されます。ホームページを変更したい場合はメニューの「ツール」→「インターネットオプション」を選択して表示されるパネルを操作して下さい。なお、法政大学のコンピュータではセキュリティの都合上インターネットオプションは変更できないようになっているようです。
·
メニュー操作
メニューの中でよく使われるものについて解説します。
Ø
「ファイル」→「新規作成」→「ウィンドウ」
新しいIEのウィンドウを開きます。同時に複数のウェブページを別々のウィンドウで表示したい場合などで使います。
Ø
「ファイル」→「名前を付けて保存」
現在表示されているウェブページの内容をディスクに保存したい場合に実行します。ファイルの種類の部分に「Webページ、完全」を指定すると、画像データも含めた完全なデータが保存されます。「Webページ、HTMLのみ」を指定すると、ウェブページ内の文章データ(リンクを含む)のみが保存されます。
保存したファイルは拡張子が.html(又は.htm)というファイルで保存されており、そのファイルのアイコンをダブルクリックすることで、IEが実行されその中身をみることができます。
Ø
「ファイル」→「印刷」
現在表示されているウェブページの内容を印刷します。学校で印刷を行う場合、趣味のページの印刷は極力行わないようにして下さい。
Ø
「編集」→「切り取り」、「コピー」、「貼り付け」
本体に表示されている内容をカットアンドペーストすることができます。クリップボードに入れたい部分を指定するにはマウスでドラッグして操作して下さい。
Ø
「編集」→「このページの検索」
本体に表示されている文章の中から文字列を検索します。表示されるパネルの中に検索したい文字を入力し、「次を検索」ボタンを押します。
Ø
「表示」→「移動」、「中止」、「最新の情報に更新」
それぞれ対応する操作ボタンと同じです。
Ø
「表示」→「ソース」
現在表示されているウェブページのソース(HTMLで書かれた文章データ)を表示します。ソースについては後の授業で詳しく説明します。
·
お気に入り(ブックマーク)
よく利用するウェブページを見る場合、毎回URIを手で入力するのは面倒です。そこでウェブブラウザには、URIを集めた「しおり」のようなものを作ることができ、これを「お気に入り」(ブラウザによっては「ブックマーク」とも呼ぶこともあります)。
お気に入りを利用するには、メニューの「お気に入り」を選択します。お気に入りのサブメニューの「お気に入りの整理」より下に表示される部分がそれぞれウェブページのタイトルを現しており、そのメニューを選択することで本体部分にそのウェブページの内容を表示させることができます。
お気に入りに現在表示されているウェブページを追加するには、メニューの「お気に入り」→「お気に入りに追加」を選択します。これで、「お気に入り」のサブメニューの一番下に現在表示されているページを表すお気に入りが追加されます。
お気に入りは実はファイルの一種なので、同じジャンルのページのお気に入りをフォルダを使ってファイルと同じように整理を行うことができます。これを行うには「お気に入り」→「お気に入りの整理」を実行して下さい。詳しい整理の仕方については授業では説明しませんが、各自興味のあるかたは調べてみて下さい。
4. WWWの用語
WWWでよく使われる用語について説明します。
·
ホームページ
(homepage)、トップページ
(top page)
正式には、ウェブブラウザを立ち上げたときに最初に表示されるページのことを表しますが、ウェブページのうち目次などが書かれている一番上のページもホームページ(これを正式なホームページの用法と区別し、トップページと呼ぶこともあります)と呼ばれます。一般に後者意味でのホームページのURIのパスは
index.html と記述されます。また、このindex.htmlを省略することができる場合もあります。例えば法政大学のトップページは http://www.hosei.ac.jp/
のようにindex.htmlを省略できます。
よく、すべてのウェブページのことをホームページと呼ぶ方がいますが、それは誤用なので注意して下さい。またホームページは、HPと略されることもあります。
·
サイト
(site)
同じ人物(又は組織)が作った関連するウェブページ全体のことをサイトと呼びます。例えば、法政大学のホームページから辿れる法政大学関連のウェブページをすべてひっくるめたものを法政大学のサイトと呼びます。
·
リンク集
自分のサイトと関連する、他人のサイトのトップページのリンクを集めたウェブページです。複数のサイトがお互いのリンク集のページに相手のウェブページをリンクすることを相互リンクと呼びます。
·
フレーム(frame)
通常ウェブページは一つの部分で表示されますが、ウェブページが左の目次部分と右の内容部分のように二つ以上の部分に分けて表示される場合があります。このように分割して表示されたウェブページのそれぞれの部分をフレームと呼びます。フレームは通常、目次部分と目次の内容を表示する本体部分から成っており、目次部分のリンクをクリックすることで本体部分の内容が変化するようになっています。
例えば法政大学のページの左の「図書館」をクリックされて表示されるページにはフレームが使用されています。フレームは実は同時に2つ以上のウェブページを一つのウィンドウ内に分割して表示しています。ただし、アドレスバーにはフレームのうち片方のURIしか表示されない点に注意して下さい。
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テーブル
(table)
ウェブページ内に表示された表のことをテーブルと呼びます。
·
フォーム
(form)
通常ウェブページには文字や画像などが記述されますがそれ以外にユーザが操作可能なテキストボックスやボタンを表示させることができ、これをフォームと呼びます。
例えば、法政大学のホームページの左下の「SEARCH」と書かれた右にある文字を入力するテキストボックスと、その右の「→」の画像がフォームです。このテキストボックスに検索したい文字列を入力し、→の画像をクリックすることで、法政大学のサイトのウェブページ全体の中から指定した文字列を探すことができます。
·
リンク、URI、URL、HTTP、HTML
このプリントの前半部分に解説してありますのでそちらを参照して下さい。
なお、リンクをハイパーリンクと呼ぶことがありますが、意味はリンクと同じです。
5. WWWで得られる情報
ほんの数十年前までは、世界に向けて情報を発信できることができたのは、マスコミなど極一部の人々に限られていました。しかし、WWWの出現により、現在では誰もが簡単に情報を世界中に向けて発信することが可能になっています。WWWは世界中のありとあらゆる情報がつまった情報の宝庫といっても過言ではありません。WWWをうまく利用することで簡単に様々な情報を手に入れることができます。
WWWで提供されている情報の種類としては主に以下のようなものがあります。
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ニュース
新聞会社などがWWWでニュースを提供しています。例えば
朝日新聞 http://www.asahi.com/
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/
日経新聞 http://www.nikkei.co.jp/
などがあります。また、スポーツ情報や天気情報などの情報も提供されています。
気象庁 http://www.jma.go.jp/JMA_HP/jma/index.html
スポーツ系 http://sports.yahoo.co.jp/
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美術館・博物館
美術館や博物館が展示品の情報を提供しています。
東京国立博物館 http://www.tnm.jp/
ルーブル美術館 http://www.louvre.fr/
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インターネットショッピング
インターネットを使ったオンラインショッピングが提供しています。なお、大手ショッピングサイトはおおむね安全ですが、中には代金だけとって商品を渡さないサイトや、入力したクレジットカード番号を悪用する詐欺まがいの悪質なショッピングサイトもありますので、利用の際は注意が必要です。
Yahoo!ショッピング http://shopping.yahoo.co.jp/
amazon.com http://www.amazon.com/
また航空機などのチケットのオンライン販売サイトなどもあります。
JAL http://www.jal.co.jp/
ANA http://www.ana.co.jp/
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情報提供
地図、路線図、時刻表など、さまざまな情報が提供されています。
マピオン http://www.mapion.co.jp/
駅すぱあと http://biznsold.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/expwww/biztech_route
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サーチエンジン
WWW上から知りたい情報が載っているウェブページを探すためのウェブページです。サーチエンジンの詳しい使い方については次回の授業で説明する予定です。
Yahoo http://www.yahoo.co.jp
Google http://www.google.com
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一次情報
インターネットの良いところの一つには、例えばマスコミなどの誰かの目を通して加工された二次情報ではなく、世界中のオリジナルの情報(一次情報)をみることができるというものがあります。例えば、日本のマスコミが伝えるコソボの情報は日本のマスコミの解釈が加わったある意味において偏った情報ですが、インターネットを使えばコソボの生の情報をしかもそれぞれの立場から得ることができます。
セルビア側 http://www.kosovo.com/
アルバニア側 http://www.b92.net/
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掲示板
特定の話題に対して誰もが書き込んで意見を交換することができるページです。これらの掲示板ページには文字を書き込むためのフォームが用意されており、そこに自分の意見を書いて送信ボタンを押せば誰もが気軽に自分の意見を書くことができます。これらの掲示板に書き込んでいろいろな人と意見を交換することは非常に楽しいことですが、掲示板を使う際には以下の点に注意して下さい。
Ø
フレーム(flame)に注意(ブラウザのフレーム(frame)とは異なります)
電子メールの時にも述べましたが、文字でコミュニケーションを行う場合、ささいな言葉の行き違いによって簡単に喧嘩になってしまいますので言葉使いには気をつけて下さい。また、掲示板は一般に匿名で書き込みができるので、残念ながら自分の名前を隠したまま無責任にいやがらせなどの発言を掲示板に書き込む人がいます。このような掲示板でのいざこざをフレームと呼びます。フレームは掲示板の管理者や、その掲示板で楽しく意見を交換している人にとって非常に迷惑です。まじめな議論を行ううちに、熱くなって言葉がきつくなる程度なら場合によってはかまわない場合がありますが、いやがらせだけを目的にフレームを起こすことは決してしないで下さい。わざと場の雰囲気を壊してフレームを発生させるような人物のことをフレーマー(flamer)と呼びます。多くのフレーマーは自分の発言の結果、掲示板の場が荒れるのをみて楽しむ傾向があるので、もし掲示板でフレーマーにあった場合は、無視するのも一つの手です。なお、匿名とはいえ、掲示板の管理者には掲示板に書き込んだ内容がいつどのコンピュータから書き込まれたかの情報をある程度は知ることができます。また、犯罪的な内容を書き込んだ場合、警察が詳しく調べれば誰が書き込んだかわかる場合があり、実際に逮捕された人もいますので、皆さんはくれぐれもフレーマーのような大人気ない行動は行わないようにして下さい。
Ø
自分勝手な書き込みはしない
よく掲示板で質問をしたら答えが返ってくるのは当然だと思い、返事が返ってこなかったり、そのくらいなら自分で調べたらいかがですかとたしなめられたりすると怒り出す人がいますが、それは筋違いというものです。答える為にはいろいろ手間をかけて調べたり、時間をかけて文字を打たなければならず、かなりの労力が必要だという事を忘れないで下さい。
また質問に限らず掲示板などに書き込む場合には電子メールと同じように、要点をはっきりと、簡潔に書くようにこころがけてください。自分がわかっているから相手もわかるだろうというような気持ちで書き込むと他人にはさっぱり意味のわからない自分勝手な書き込みになりがちです。くれぐれもそのようなことがないように注意して下さい。
Ø
個人情報はあまり書かないほうが無難
WWWの掲示板は誰が見ているかわかりませんので、あまり自分の情報を書かないほうが無難でしょう。うっかり住所や電話番号を書いてしまい、いたずら電話などをされるケースはめずらしくありません。掲示板によってはハンドル名と呼ばれる一種のあだ名のようなものを実名の代わりに使って書き込む場合が多いようです。とはいえ中には、必ず実名で書き込まなければならない掲示板もありますので、掲示板などに書き込む場合はその掲示板の方針に従って下さい。
Ø
書いてあることは鵜呑みにしない
掲示板に書いてあることは正しいとは限りません。書いてある情報は鵜呑みにせず、別の確かな所から裏づけをとってから信じたほうが無難です。ハンドル名などの匿名で書くことができる掲示板の場合、簡単に他人のハンドル名を使って他人になりすまして書き込むことができます。また、面白がって相手をだます嘘情報を書くような人がいますので、普段から注意して書いてある情報が正しいかどうかをみきわめる目を養うことが重要です。
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その他の個人ページ
インターネットの出現によって、誰もが気軽に自分のウェブページを作って情報を世界に発信できるようになりました。現在では個人の日記ページや、特定の趣味に対する情報交換ページなど、ありとあらゆるジャンルのウェブページが個人によって作られています。自分のウェブページを作って他人とコミュニケーションをするのは楽しいものです。ウェブページの作り方については後の授業で行う予定です。なお、個人のページの場合、書いた文章を気軽に情報発信できてしまうために、裏づけの取られていない情報や憶測で書かれた情報など、間違った情報が書いてあることが多くあります。こちらの場合も書いてある情報をなんでも鵜呑みにしないほうが良いという点に注意して下さい。
6. FTPを使ったデータの転送
インターネットを使ってデータを転送する方法の一つにFTP(File
Transfer Protocol)を使ったファイルの転送があります。FTPを使ってファイルを転送するには一般にFTP用のソフトを利用します。例えば法政大学のコンピュータにはffftpというFTPのソフトがインストールされています。例えば、ffftpを使うことで、家庭のパソコンから法政大学のGドライブに対してデータを転送(ダウンロードやアップロード)することができます。
FTPソフト(ffftp)を家庭のパソコンにインストールする方法や、インストールしたffftpの詳しい使い方は利用ガイドの77P〜81Pに図入りで詳しく解説されているので、そちらを参照して下さい。ffftpを使えば、フロッピーディスクなどを持ち歩かなくても家から学校のGドライブに対してデータを読み書きすることができるようになります。
7. データ圧縮
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データ圧縮の必要性
インターネットの回線にはそれぞれデータの転送速度の上限があり、一定以上の速度でデータを転送することはできません。ネットワーク回線が1秒間に何ビットのデータを転送できるかをbps(bit per
second)という単位で表します。学校や会社の場合、太い回線が用意されているので、10Mbps(=約1000万bps)以上という非常に高速にデータを転送できますが、家庭で電話回線などを使ってデータを転送した場合、一般的に使用されるモデムの場合は速くて64Kbps(=約64000bps)、ISDNの場合は128Kbps、ADSLの場合は数Mbps程度の速度でしかデータを転送できません。これらの数字は最大値であり、ネットワーク回線を一度に多くの人が利用すると転送速度はこれより下がってしまいます。
日本語が記述されたテキストデータを転送する場合はせいぜい文字数*2バイト程度の量なので回線速度はあまり問題になりませんが、画像データ、動画データ、音声データなどのマルチメディアデータはサイズが数メガバイトを超えることはめずらしくなく、それらのデータをインターネットで転送する為には時間がかかります。
練習問題:10メガバイトのデータを64Kbpsのネットワーク回線を使って転送した場合、最低何分かかるか計算してみましょう。なお、10メガバイトは1000万バイト、64Kbpsは64000ビット=64000/8バイト=8000バイトのデータを1秒間に転送できるとします。
この例からわかるように、ネットワークのデータ転送速度には上限があるため、巨大なデータをそのまま転送すると大量の時間が必要となってしまいます。また、コンピュータのハードディスクにも限りがあるため、巨大なデータはハードディスクを圧迫するという問題もあります。これを解決するために、データのうち無駄な部分を整理してデータのサイズを減らすという手法が使われています。これをデータの圧縮と呼びます。
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データの圧縮・解凍方法
圧縮したデータは通常そのままでは使えず、元のデータ形式に戻す必要があります。この作業を解凍と呼びます。(ブラウザの場合、JPEGなどで圧縮された画像データをそのまま見ることができますが、実際にはブラウザのプログラム内で一旦データを解凍してから表示しています)。データの圧縮・解凍を行うには、圧縮・解凍ソフトを使用します。法政大学のコンピュータには+LhacaというLHAやZIPという形式でデータを圧縮・解凍可能なソフトがインストールされているので、その使い方について説明します。
データを圧縮するには、デスクトップのIconフォルダ内にある+Lhacaのアイコンをダブルクリックしてソフトを実行して下さい。そして、圧縮したいファイルをドラッグして+Lhacaのウィンドウ上にドラッグするとそのファイルが圧縮され、デスクトップ上に圧縮されたデータが格納されたファイルが作成されます。このとき、フォルダをドラッグすると、フォルダの中身がすべてまとめて一つのファイルに圧縮されます。
圧縮されたデータを解凍するには、圧縮されたファイルをダブルクリックします。すると自動的にデータが解凍され、デスクトップ上に解凍したファイルが格納されたフォルダが作成されます。電子メールの添付ファイルやFTPを使ってインターネットで大きなサイズ(電子メールの場合は1メガバイトを超える場合)のデータを転送する際には、圧縮・解凍ソフトを使ってデータサイズを圧縮してから送るように心がけて下さい。
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圧縮・解凍ソフトのインストール
通常、購入したばかりのコンピュータには圧縮・解凍ソフトはインストールされていないので、圧縮・解凍操作を行うには圧縮・解凍ソフトをインストールする必要があります。インターネット上にはいろんな圧縮・解凍ソフトのフリーソフトが存在していますので、自宅のコンピュータで圧縮・解凍作業を行うにはサーチエンジンなどを使って探してインストールして下さい。また、それぞれのソフトによっては使い方が若干異なりますので、詳しい使い方については付属のマニュアルを読んで下さい。
8. 課題
出席のメールを忘れずに授業時間内に送って下さい。
(特に初めてウェブにさわる人は)今回のプリントに書いたウェブページなどを見てウェブブラウザの操作感覚に慣れて親しんでおいてください。また、これまでのプリントにも書いてありましたが、授業を欠席したりプリントを紛失された方は下記の私のウェブページへ行けば過去のプリントが見れるようにしてありますのでそちらから印刷して下さい。また、授業を休んだ方はその回のプリントを読み、課題がある場合は必ず行って下さい。
質問のメールなどは、 sigesada@edu.i.hosei.ac.jp までお願いします。
授業の資料の最新版は http://www.edu.i.hosei.ac.jp/~sigesada/ にあります。